その薔薇、混ぜると危険
不可能。
そう、ぞくぞくするね。不可能というこの言葉!
かつてこのサイトでは、伝説の剣やら竹やりでB29撃墜やら
究極の矛盾対決やらとんびが鷹産んだらと、不可能という言葉に
喧嘩を売り続けてきた。
青い薔薇。
英語でthe blue
roseといえば「不可能」を意味する。
これまで、多くの人間が究極の青いバラに挑戦しようとし
挫折を繰り返してきた。
多くの研究者が行ってきた手法はこうだ。
「赤っぽい色素を除き、青っぽい色素を残す」
…うーん、確かに間違ってはいない。事実、赤から少しずつ紫に
近い色のバラが出来てきたのは確かだ。
ただ、青系の色素を持つバラも発見されてきたので、それらを
何とか交配させられないかの研究が続いている。
もう現在サントリーが作っているバラなんかは完全に紫。
いや光線の加減では青に近いかも。そのレベルまで来ているね。
参考:サントリーの青い薔薇研究
でもね、遺伝子操作までしてそこなんですよ、
遺伝子操作て。どうせやるならもっと豪快にやってほしいような。
無論変な色素体入れたらバラ枯れてしまうけどさ。
どーせやるならバラの中で染色でもしてしまえばどうだろ?
インディゴ色素発酵細菌をバラの土壌に入れておけばインディゴカラーの
青いバラが…普通にクチナシ色素でも撒く水に入れれば良いじゃん。
いずれにせよ生体に無害な、他の生物由来の色素を色素体に投入するのが
効率よくね?
アントシアニン系色素はバラも有している。しかしながら青系発色のための
アントシアニン系色素デルフィニジンが含まれていない。
…もうさ、入れちまえよ遺伝子導入で。
多分むちゃくちゃ抵抗あるだろうなぁ。
うむ、それがダメならばだ。実のところまだ手はある。
「細胞融合」
白バラと青系の色素をもつ植物を細胞レベルで融合すればあるいは!
混ぜ方はそんなに難しくない。植物細胞の外部にある細胞壁を分解し、
プロトプラストという状態に変え、細胞同士をくっつけて細胞核をくっつける。
…見えてきたぞ青いバラも!
しかし細胞融合でバラって、ビオランテ思い出したよ。
ゴジラの細胞とバラの細胞と沢□靖子の細胞…って混ぜすぎだろ!!
それだったら青い花とバラでも混ぜてたほうがよっぽどまし。
なんでゴジラと混ぜようと思ったんだゴジラと。まさに混ぜるな危険。
ただ現実には、動物細胞と植物細胞はそう簡単に混ざらない。
人とマウスの細胞なんかは短期的には混ざるけど、だんだん染色体が
脱落していくようだ。
逆に考えたらバラと別の植物(デルフィニジン入り)を混ぜてやって
細胞融合して青色色素を作る染色体とバラの染色体残してやれば…
しかしこれ、もはやバラとよんでいいものかなぁ。
ビオランテは最後、ゴジラとともに大島に姿を消したが、この融合植物も
自然界ではあっという間に姿を消すだろう。
その植物はもはやバラと呼ぶべきかどうか、そもそもそのようなものを
作り出してもそれは青いバラと呼べるかどうか…薔薇って、何なんだよ?